タカノ一条ホーム(一条工務店)はトップクラスの省エネ性能を誇ります。
この省エネ性能を中心にタカノ一条ホームについて紹介していきます。
まず、タカノ一条ホームは一条工務店とグループカンパニー契約を結んでいます。
一条工務店の評判はいろいろなブログでも書かれているように、家の性能がとても高いことです。
しかし、社員が書いているブログも多くあるのでいいことしか言っていません。
第三者の公平な立場から特徴や強み、弱みやデメリットを紹介していきます。
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タカノ一条ホームの会社概要
会社名:タカノ一条ホーム(一条工務店とグループカンパニー契約)
設立日:1986年年12月26日
本社所在地:〒939-8281 富山県富山市今泉西部町7番地の1
分類:ハウスメーカー
営業エリア:全国(一条工務店)
年間着工数:約100棟(富山)
タカノ一条ホームとタカノホームの違いは何かとよく聞かれますが、タカノグループでそれぞれ別の会社です。
タカノホームは独自の工法で建てていますが、タカノ一条ホームは一条工務店の工法で建てられています。
タカノ一条ホームの特徴
タカノ一条ホームの特徴は「省エネ」と「全館床暖房」です。
この2つだけを考えてタカノ一条ホームを選んでいる人も多いです。
省エネだからこそ全館床暖房を行えているわけですので、他のハウスメーカーやビルダー、工務店、デザイン事務所など、どこを見ても比較対象が存在しません。
省エネ
タカノ一条ホームの一番の特徴ともいえるのが省エネです。
ランニングコストが低いということを数値化して他と差別化をしています。
しかし、この数値は「i-smart」と「i-cube」のi-シリーズです。
他のラインナップはi-シリーズに比べると省エネ性能は低いので注意が必要です。
ウェブページには「超省エネ」と書かれており、業界No,1の気密・断熱性を誇ると謳われています。
確かに超省エネといえますが、気密性能に限っては富山の工務店で、もっといい数値を出しているところも多々あります。
断熱性能は業界No,1だと思いますが、気密性能については疑問が残ります。
しかし、このことを踏まえてもタカノ一条ホームは他の住宅会社と比べてもトップクラスの高気密高断熱といえます。
全館床暖房
省エネとは正反対で矛盾しているかもしれませんが、タカノ一条ホームは「全館床暖房」が完備されています。
全館床暖房を行っても、高気密高断熱の恩恵で電気代が低いです。
また、大容量の太陽光パネルを初期支出0円で取り付けることができます。
建築時に約156万円のも費用がかかりますが、一条のオリジナル太陽光「夢発電システム」を導入することで、発電によって得られる売電で「発電払い」が可能です。
タカノ一条ホームの強み
タカノ一条ホームの強みは何といっても性能の良さです。
省エネを徹底的に行っているので、ランニングコストが他の住宅会社で建てた場合とで大きく差が出てきます。
大手ハウスメーカーを始め、業界全体で「ゼロエネルギー」を目標としています。
ゼロエネルギー住宅のことを「ZEH(ZERO ENERGY HOUSE)」といいますが、タカノ一条ホームではZEHをはるかに上回る「超ZEH」を実現しています。
超ZEHとは、圧倒的な断熱性による「超省エネ」と大容量太陽光の「超創エネ」で、ゼロ・エネルギーをはるかに上回ることだそうです。
正直なところ、北海道で断熱のノウハウが十分ある住宅会社以外では太刀打ちができません。
タカノ一条ホームのの弱み、デメリット
特徴や強みを見ているとタカノ一条ホームは悪いところがないように思えますが、弱みやデメリットもしっかりとあります。
タカノ一条ホームで建てるときの一番のデメリットは坪単価が高いところです。
富山で建てている人の多くが、価格を抑えるために30坪台の小さな家を建てています。
いくら性能がいいからといっても、住宅価格が高くなってしまっては意味がありません。
ランニングコストが安いとはいえ、建てるときにかかるコストが大きいと、その分借り入れるローンの金額も大きくなってしまいます。
営業マンの「ランニングコストがかからないですよ。」という言葉に騙されないようにしましょう。
高気密高断熱を実現するための装備は高いので、費用対効果でしっかりと判断しましょう。
また、その高気密高断熱の装備は建てたときの数値です。
経年劣化による気密性と断熱性の劣化は実証されていません。
建てたときよりも「10年先はどうなっているのか?」は、わかりません。
工事現場に出向き、しっかりと管理されているかこまめに自分でチェックしましょう。
手を抜かれては意味がありません。
また、よく言われているのが間取りやデザインに制限が多いころです。
自分好みに「ここをこうしたい」といっても「できません」と言われることが多いようです。
高気密高断熱を実現させるために事細かい制限があるようです。
もちろん大きな窓も取り付けることは許されません。
外観はタカノ一条ホームで建てたとわかる人にはわかってしまいます。
高気密高断熱に気を取られすぎてデザイン性を犠牲にしないようにしてください。
自分では省エネで満足していても、家に来る友達などの多くは目で見てわかる「デザイン」で判断します。
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タカノ一条ホームの性能
さて、ここまでタカノ一条ホームは性能がいいと述べてきましたが、数値で解説していきます。
数値として目で見て性能を実感できるのは、比較するうえでありがたいことです。
高気密高断熱
タカノ一条ホームが声を大にしてアピールしている高気密高断熱ですが、どのような数値なのか見てみましょう。
C値
気密性能を表すC値ですが、表記された数値では、
C値=0.59
という数値でした。
この数値は北海道のの基準を超えてはいますが、特段低いわけではありません。
高気密とはいえますが、他の住宅会社でもこの数値を出しているところは多くあります。
Q値
断熱性能を表すQ値ですが、表記された数値では、
Q値=0.50
という数値でした。
この数値は北海道のQ値=1.6という数値を大きく超えています。
富山でこれ以下の数値を出せるところはないのではないでしょうか。
断熱性能が上がれば上がるほど冷暖房の電気代が減ります。
次世代省エネルギー基準と年間で比較すると、
- 北海道の基準=14.3万円
- 富山の基準=25.1万円
- i-シリーズ=3.8万円
となり圧倒的にランニングコストが低いことがわかります。
しかし、この次世代エネルギーの基準を十分に満たしている住宅会社がほとんどなので、これほど実際には差があるとはいえません。
断熱性能をどうやってあげているのか?
タカノ一条ホームのC値とQ値を見てみましたが、Q値がずば抜けて凄いです。
次はどのように断熱性能を上げているのか説明していきます。
外内ダブル断熱工法
断熱といえば外断熱(外張り断熱)か内断熱(充填断熱)かで分かれますが、タカノ一条ホームの断熱性能は「外内ダブル断熱」です。
これは、
- 外断熱=ウレタンフォーム50㎜
- 内断熱=ウレタンフォーム140㎜
と外断熱と内断熱が両方とも使われています。
この工法により一般的な外断熱や内断熱の性能をはるかに上回ります。
Q値の数値がいいのも納得ができます。
防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ
断熱材の次は窓とサッシです。
一般的に高性能の断熱窓とサッシといえばはペアガラス樹脂サッシですが、タカノ一条ホームでは「ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」になっています。
- 一般的なペアガラスの5倍の断熱性
- 年間冷暖房費が6.8万円安くなる
と、外内ダブル断熱に劣らない性能の高さです。
また、ガラスの間に0.8㎜の特殊樹脂膜を加圧圧着し、防犯性能を高めています。
熱交換換気システムロスガード90
高気密高断熱の家といえば換気システムが欠かせませんが、タカノ一条ホームでは「ロスガード90」というものを採用しています。
これは一般的に「第一種換気」と呼ばれており、換気システムの中でも失う熱量が一番少ないです。
非熱交換型では外気がそのまま入ってくるので冷暖房の効率が悪くなってしまいます。
しかし、換気システムを止めるわけにはいきません。
家の中の空気がとどまり健康によくありません。
タカノ一条ホームは吸気と排気を機械で行っているので、高気密高断熱の家には申し分ありまあせん。
タカノ一条ホームのデザイン
性能のいいタカノ一条ホームですが、内装や外観などのデザインはというと、あまり評判がよくありまあせん。
というのも、性能が高いこともありデザインにまでこだわってお金をかける余裕がないように見られます。
内装はいたって普通で、秀でているところがあるわけではなく、劣っているところがあるわけでもありません。
タカノ一条ホームを選ぶ一番の理由が「性能」なので、デザインは無難なところで標準が設定させれています。
外観は良くも悪くも「一条らしい」といえます。
タカノ一条ホームの家を知っている人にとっては見ればすぐにわかる外観です。
タカノ一条ホームはデザインに力を入れているわけではありません。
デザイン重視で建てるのであれば、タカノ一条ホームは候補から外してしまってかまわないと思います。
タカノ一条ホームの坪単価
性能がいい分やはり気になるのが坪単価です。
i-シリーズで建てた場合は、坪単価70万円前後になります。
i-シリーズの他にはセゾンというシリーズもありますが、そちらは坪単価60万円前後と10万円ほど坪単価は低くなります。
断熱など性能がいいのはその分値段のかかる工法や素材を使用しているからです。
建てるときは多少お金がかかってもランニングコストは低くなります。
坪単価は高いですが、施工面積や間取りによっても変わってきます。
総二階で無駄のない建て方をするなど工夫すれば坪単価60万円台でも建てることは可能のようです。
タカノ一条ホームの値引き
坪単価が高いといわれているタカノ一条ホームですが、値引きが多少なりともあります。
紹介で「20万円程度のオプションが無料」になります。
しかし、一度でも展示場で名前を書いた場合、後から紹介だったと言っても遅く、オプションは無料になりません。
最初に行く前に周りで建てた人がいないか調べておきましょう。
タカノ一条ホームのアフターメンテナンス
アフターメンテナンスについてタカノ一条ホームのウェブサイトで調べたところ、グループ提携をしているということもあり一条工務店のウェブページに飛ばされました。
一条工務店のウェブサイトによると「30年保証」となっています。
この30年保証の内容は、10年目と20年目に一条工務店の定期点検点検を無料で受けれますが、このときに有料のメンテナンスを行うことで、30年間「構造の保証部分に対し保証」するというものです。
点検は無料ですがメンテナンス工事は「有料」です。
無料でメンテナンスはしてくれないので気を付けましょう。
他ではメンテナンスなど無償で行ってくれるところもあるのでアフターサービスが万全とはいえません。
ですがお金を払えばしっかりと直してくれます。
建てた住宅会社でお願いした方が構造をわかっているので安心感はあります。
タカノ一条ホームの口コミ、評判
タカノ一条ホームの口コミや評判を調べました。
性能面で満足している人がやはり大半を占めています。
しかし、その他のことで少し不満の声も聞こえてきました。
性能がいいといわれているタカノ一条ホームで建ててよかったです。
冬は暖かく、夏は涼しいです。
特に冬は床暖房があるので足元がポカポカで過ごしやすいです。
ランニングコストがかからないということに惹かれました。
確かに坪単価は高いですが、長い目で見れば元を取ることができます。
毎月の電気代を見るのが楽しみです。
太陽光を搭載したかったのでタカノ一条ホームを選びました。
エコ住宅プラス太陽光発電があるので電気代がかからず助かっています。
しかし、デザインが自分の好みじゃないのが残念です。
タカノ一条ホームで建てましたが、契約後は少し態度が変わったような印象を受けました。
連絡は遅く、忙しいということでなかなか打合せの日が決まらず、進捗が遅い気がしました。
でも人気があるハウスメーカーなので仕方ないのかもしれません。
家自体には満足しています。
このように性能に憧れて家を建てている人が多いですが、デザインなどを犠牲にしたという人もいます。
性能重視でそれ以外は二の次という人にタカノ一条ホームはぴったりといえるでしょう。
タカノ一条ホームのまとめ
タカノ一条ホームは全館床暖房ですが省エネ性能が高く、ランニングコストが低いです。
断熱効果のある最先端の設備を数多くの搭載しているからです。
また、太陽光を初期投資0円で乗せることができるので、経済的な負担がなく発電投資ができます。
これからの生活の出費を抑えたいなら、タカノ一条ホームよりおすすめできる住宅会社はありません。
間取りの制限やデザインにかけるお金を抑えてでも建てる価値は十分あるでしょう。
実際に契約を行う前に、必ず他の住宅会社と比較検討をする事をおすすめします。
各住宅会社によって価格やサービス、保証などが異なりますので、比べる事で自分に合ったところを選択する事が可能です。
その際には、一括見積もりサイトなどを利用すると、余計な時間をかけずに簡単に比べる事ができます。
3分ほどで終わります。
価格交渉のための相見積もりにもなるので、是非活用してください。
これは「タウンライフ家づくり」という無料の家づくり支援サイトです。
依頼のやり方などについてはこちらにまとめてあります。
悩んでいるようなら是非参考にしてください。