住宅コラム

【一戸建て・平屋実例】新築の間取りで後悔しない方法【家の失敗】

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「新築で家を建てたいけど後悔したくない」
「新築の間取りで後悔したくないから他の人はどのようなことで失敗しているのか知りたい」

このような悩みを解決する記事です。

毎日過ごす家です。
建てた後では変更ができません。
建てる前の、打合せ段階で失敗するかは決まります。

是非、打ち合わせや図面を見るときの参考にしてください。

 

新築の家で後悔する要因

まず下記が新築の家を建てたときに後悔することのランキングです。

  1. 生活動線
  2. 配線
  3. 収納
  4. 部屋の広さ
  5. 明るさ
  6. 気密断熱
  7. 外構工事
  8. 視線
  9. におい

生活動線・配線・収納・部屋の広さ・明るさ・音・においの項目は、間取りについての悩みです。

今回はこれを深堀していきましょう。
実際の口コミをもとに解説をしていきます。

 

間取りでの後悔

1番悩みの多い「間取り」について、どのような失敗例があるのかを具体的な口コミをもとに解説をしていきます。
実際に後悔したという口コミに続き、どうすればよかったのか回答していきます。

 

生活動線での後悔

生活をするにあたり、家族同士が移動する「線」を考えないといけません。
移動に無駄が生じてしまうだけではなく、ストレスの原因になります。

間取りの関係で、お風呂が2階になってしまったことが後悔です。
夫婦2人での生活では特に問題ありませんでした。
しかし、子供ができてからは話が違います。
靴だけではなく靴下まで泥だらけにして帰ってくるので、お風呂までの廊下と階段が汚れます。
毎回掃除するのが面倒です。

「間取りが制限されて、お風呂や洗面所が玄関から遠くになってしまった。」
なんて話はよく聞きます。

これの答えは簡単です。
お風呂は2階ではなく1階に作りましょう。
玄関から遠くになってしまう場合は勝手口ばとなどを近くに作っておけば汚れ対策に役立ちます。
2階に作ってもそれほどメリットはありません。
逆にデメリットが多すぎます。

 

帰ってすぐにトイレに行けるようにと、玄関の横にトイレを配置しました。
誰もいないときはいいのですが、来客対応時は恥ずかしくて、お客さんが玄関から出るまでいけません。
長話をされると、たまったものじゃありまあせん。

玄関の近くにトイレを配置するのは決して悪いことではありません。
友達が家に来た時など、家の奥にトイレを配置してしまうと、見せたくない部分も見られてしまいます。
この失敗は2階にもトイレを作らなかったことです。
今では、1階と2階にトイレを配置することが多いですが、値段をケチったり、ローコスト住宅で建てると1階にしかなかったりします。
トイレは1階と2階にそれぞれ作るようにしましょう。
2階にいるときにトイレがしたくなって1階に降りる手間もかかりません。

後にも紹介しますが、トイレ関係の後悔はとてもよく聞きます。

 

私の後悔は1階に洗面所を設けなかったことです。
トイレに洗面を付けたのでいらないと思いました。
ですが、ちょっと手を洗いたいときにキッチンやトイレで洗わないといけません。
脱衣所にも洗面所を付けるべきでした。
普段は2階の洗面所で歯を磨いたりする計画だったので盲点でした。
凄く使いにくいです。

様々なことを予想して間取りを考えなければ後悔します。
朝は起きてから何をするのか。仕事から帰ってきて何をするのか。寝るときは何をするのか。
何でもいいので紙にかき、考え残しがないのか確認しておきましょう。
後悔しそうなポイントを少しずつ消していきましょう。

 

配線での後悔

スイッチやコンセントの数が足りない。位置が不便。などの後悔が多いようです。
実際に見ていきましょう。

ケトルでお湯を沸かしたいときに、コンセントがキッチンになく、ダイニングで沸かしています。
HIコンロがあるので必要がないと思いましたが失敗でした。
もっと付ける箇所を増やせばよかったです。

リビングのコンセントを挿せる数か少なくて困っています。
ゲームをしたり、いろいろしているとタコ足配線で対応するしかありません。
見た目も悪いので最悪です。
後悔してももう遅いので、しょうがないのですが。

コンセントの数は多くて困ることはありません。
しかし、少ないと何かと不便です。
コンセントは自分が思っている以上に必要になります。
私の書斎は6畳ですが、コンセントの場所は3か所あります。
これでも多いとは思っていません。
コンセントは考えた数プラス1か所か2か所多いほうがいいでしょう。

 

部屋の扉を開けてすぐ電気を付けようにも、開けた扉が邪魔で閉めないとスイッチを押せません。
暗い中での作業になるのでいつも手間取ります。
スイッチは反対側に付けるべきでした。

リビングへの出入り口は2か所ありますが、1か所にしか照明のスイッチを付けませんでした。
そのせいで、出るときにはスイッチのある方へ行かないといけません。
生活動線にこだわったつもりでしたが無意味でした。
こんなことで後悔するなんて思っていませんでした。

意外とスイッチの位置を意識せず、失敗したという人は多くいます。
部屋の配置や設備を決めるのは楽しく張り切りますが、スイッチはたいして違いがないと思い、詰めが甘くなってしまいます。
扉の向きを確認するのは当たり前です。
スイッチの数もコンセント同様に、出入り口ごとに付けても多いというわけはありません。
しかし、どのスイッチかわからなくなるのだけは避ける必要があります。

 

収納での後悔

衣類などを収納するのに必要なクローゼット。食材の保管のためのパントリー。階段下収納。
家には「もの」をしまうスペースが必ず必要です。

収納にまつわる失敗例を紹介していきます。

広いウォークインクローゼットが欲しかったのですがこれで後悔しました。
しまう服の幅を計算していなかったので、棚の奥行がありすぎます。
奥に置いてあるものを取り出したり、しまうのに苦労します。
広ければいいというものじゃないんですね。

しまうものに合わせて収納の奥行を考えないといけません。
設計士に実際の服などを見せるのも手でしょう。
棚の奥行を確保するのではなく、ウォークインクローゼットの奥行を確保した方が多くの服を収納できます。

 

クローゼットにハンガーで服をかけれるように設計してもらいました。
しかし、いざ住んでみるとコートなど長い服が下についてしまいます。
ハンガーをかける棒が固定してあるので高さは変えられません。
最悪です。

服によって必要な高さは違います。
これは高さを固定していることが後悔につながっています。
後からでも高さを変えられるようにしてあれば、一部だけでも高くし、長い服をしまうこともできました。
収納の棚は融通がきくように、固定しない方が後々便利です。

 

部屋の広さでの後悔

部屋は狭いと不便ですが、大きければいいとは限りません。
実際の後悔したという口コミを見てみましょう。

リビングを広くしたかったので、そのかわり廊下や他の部分を狭くしました。
リビングは広くて満足していますが、犠牲にするものが大きすぎました。
ダイニングは小さいテーブルしか置けず、廊下はすれ違いするのも大変です。
これならリビングをも少し狭くしてもよかったのかなと後悔しています。

広い敷地があり、大きな家を建てることができるのなら何も後悔はありません。
広いリビングをつくるのもいいでしょう。
しかし、限られた土地と予算ではそうはいきません。
どこかを広くするということは、どこかを狭くするということです。
生活を犠牲にしてまで広くし、見栄を張る必要はありません。

 

書斎が欲しく、狭くてもいいので妻の許しを貰い作りました。
しかしできた書斎は狭すぎて使い物にならず、結局リビングで本を読んだりしています。
書斎のスペースを収納にすればよかったと後悔しています。

書斎は男の憧れですが、使わない人は使いません。
作って手満足してしまったりする人もいます。

このケースは狭すぎて使い物にならず後悔したというものです。
「狭くてもいいや」ではなく「狭くなるのでやめておこう」と決断するべきでした。
狭い方が落ちつくという人もいるでしょう。
そうでなければやめておいた方がいいです。

私は書斎に必要な広さは6畳以上からだと考えています。
デスクや本棚を置くとどうしてもそれぐらい必要になってきます。

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明るさでの後悔

部屋の明るさに関係する要因は照明と窓です。
この2つの失敗例を紹介します。

照明の数が少なく部屋が暗いです。
ダウンライトにしたので、すぐに数を増やせるというわけではなく困っています。
窓を大きくすれば大丈夫だと言われましたが、夜はどうしようもありません。

夜は照明だけが明るさの頼りです。
普通の設計士なら適切な明るさを確保してくれるものですが、経験不足の設計士の場合はそうはいきません。
そこでおすすめするのがダウンライトにプラスして間接照明です。
ダウンライトだけで暗いのであれば、間接照明も付けましょう。
ものにもよりますが、暗いということはなくなるはずです。

 

窓の大きさをこだわらず、小さい窓だけにしました。
それで後悔しています。
住んでみてわかりましたが、意外と外の天気や状況が気になるものです。
しかし、窓が小さいと確認がしにくいです。
昼間でも部屋は暗く、照明を付けなければいけません。
もう少し大きな窓を付ければよかったと今になって後悔しています。

窓がちょうど西日が入るところにあります。
夕方になると眩しくて生活ができません。
窓の大きさや高さをもう少し工夫するべきでした。

窓は明るさを確保するのに必要です。
しかし、位置や大きさを間違えれば暗かったり逆にこのように眩しかったりと生活が不便になります。
家の方角や間取りにもよりますが、西側は窓を減らし、南側や東側に大きな窓を配置するといいでしょう。
日中に明るいだけではなく、朝の日差しも入るので目覚めがよくなります。

 

音での後悔

目に見えないので考えから抜けてしまう人が多い音対策。
ストレスの原因や家族間でのトラブルの原因にもなります。
対策は必須です。

リビングの隣のトイレを作りましたが、トイレの音が漏れていないか気になり、スッキリできません。
いつも人がいないときをみてトイレをしています。
家族とはいえ恥ずかしいです。

これは家族間の音問題での後悔です。
間取りで解決するのではなく、壁や床に防音シートなどの防音材を入れることで解決することも多々あります。

 

大通りに面しているので車の音が気になります。
夜寝ているときにトラックが通ると、起きてしまいます。
落ち着かない生活が続くので引越しを検討しています。

まず、対策としては大通りとは反対のところに寝室を作ることです。
大通り側に比べ、音は気にならなくなります。
もちろん防音対策として壁の中に防音シートなどを入れる必要もあります。
また、外壁によっても防音性能が高い素材もあります。
外壁でも対策をすれば後悔はさらに少なくなるでしょう。

 

においでの後悔

音同様に、においも目で見ることができません。
それに音よりも対策を忘れがちです。
後になっての対策は消臭するぐらいです。
構造的に対策をするのは建ててからでは手遅れです。

吹き抜けのリビングにしました。
リビングとダイニングキッチンは一緒の空間にあります。
そのため、料理のにおいが二階の部屋まで届きます。
焼肉なんかしようものなら油臭くて寝ることができません。
吹き抜けなんか作らなければよかったです。
これが我が家の後悔です。

吹き抜けは見栄えがいですが、デメリットも多くあります。
その1つが、においです。
2階の部屋に空気が流れ込まないように対策が必要です。
においを気にするのなら吹き抜けはやめておきましょう。

 

間取りを後悔なく完璧に成功させることはできるのか

答えは「可能」です。
しかし限りなく不可能に近いです。

失敗や後悔が尽きない間取りですが、成功させるためにはどうすればいいのかと聞かれることもあります。
その答えは、たくさんの失敗例を見ることです。
自分に当てはめ、何がダメで何がいいのかを平面図を見たときに分かるようにしておく必要があります。

また、信頼できる住宅会社を選ぶことも大切です。
施工数が少ない住宅会社はそれだけノウハウや過去の実績が少ない会社です。
こちらからの意見を聞くだけではなく、しっかりと提案をしてくれる営業マンを見つけなければいけません。

それ以外では一括見積を利用し、こちらの間取りの要望を伝え、平面図を書いてもらうのも簡単な方法です。
複数社に1度で依頼をかけられるのでとても便利です。

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