家を建てるということは、人生の中で最大の買い物をするといっても過言ではありません。
急いで住宅会社を決めてしまうのは、後でとても後悔してしまう可能性が大きいです。
住宅展示場も各場所で、同じ住宅会社でも全く違うコンセプトで建てられています。
回れる限り沢山見学し、家を見る経験を増やせば自分たちの望む家に一番近いものが見つかるでしょう。
住宅に求めるの優先順位をに決める
まず、展示場巡りを始める前に基本的な情報を確認し、家を造るための優先順位を決めておきましょう。
- 性能
- デザイン
- 価格
- アフターサービス
この4つで、どれの項目を自分たちの優先事項にするのか決めましょう。
それぞれ得意とする住宅会社は異なります。
たくさん見ていくうちに優先事項が変わっても構いません。
最初に家族と話すことが大切です。
家族みんなの求める方向性を統一しましょう。
ネットで事前に展示場の下調べをしよう
ネットで最低限の住宅についての知識をつけてから展示場を見に行きましょう。
「どの住宅会社が、どんなことが得意なのか」最低限これぐらいのことは予備知識として持っておきましょう。
住宅展示場に足を運んでから、どの住宅会社を見ようか考えるのではなく、「今日はこことあそこを見よう」と決めてから行ってください。
また、住宅には躯体が鉄骨でできているものや、木造でできているものと大きく分けることができます。
もちろん鉄筋コンクリートや鉄骨構造などもありますが、住宅展示場のほとんどがこの2つに大きく分類できます。
工法も軸組工法や2×4工法が木造では多くありますが、住宅会社の独自の工法もあります。
最近は耐震性を重視していますから、この点も見逃せません。
家はまず躯体が頑丈であることが第一で、地震で壊れては困りますのでしっかり耐震を計っていることを念頭に住宅会社を選ぶ必要があります。
営業マンの対応として、「相手が全くの素人か」「住宅に関する知識があるか」で多少なりとも違ってきます。
これはあまり良いことではありませんが、知識が全くない人に建築工法がどうとか難しい話をしても、顧客を逃がしてしまう可能性があり、その顧客の知識レベルに応じた対応が必要となっているからです。
ですので、自分たちは建築の知識があるので細かいことも教えてほしいくらいの気持ちで、出向いてほしいのです。
持ち物を忘れずに
住宅展示場へ出向く際に、これは持って行った方がいいものを紹介します。
下調べをまとめたメモ用紙
- 筆記用具
- ノート
- カメラ(スマホでも可)
- メジャー
下調べをしたメモは、営業マンに聞いておきたい事リストでも構いません。
聞いたことや気に入った点などをメモするための筆記用具とノートも必要です。
スマホにメモをしている人もいますが、自分で確認できればいいので、簡単にペンで紙に書いた方が早く済みます。
同じキッチンでもデザインや配置、素材、照明など今後自分たちが間取りや設備を考えるうえで参考になりますし、各住宅会社のプロがデザインしているのでデザイン的に纏まって見えます。
24時間空調、断熱材、間取りなど気にしだすと頭の中では整理しきれません。
このように確認事項は多いので、「気に入ったものを控える」というよりも「気になったこと全て」メモをしても過剰とはいえません。
また、キッチン回りやその他で各住宅会社のオリジナルの部分もありますが、一般の外部メーカーのものとどこが違うのか確認しておきましょう。
性能や機能がかなり違うものもたくさんありますので、住宅会社の人から勧められるままに決めてしまうと、後で後悔することもありますのでしっかりと確認をしておいてください。
メモをすることも重要ですが、写真は文字や記憶よりも正確なので、各ポイントは必ず撮っておきましょう。
間取りのアイデアや家具の配置、カーテンの素材や色、ベランダやデッキの状態もカメラに収めておくと、家に帰ってから家族で1つ1つ相談できてとても便利です。
メージャーを持っていく人はそれほど多くありませんが、実際にあると便利です。
同じものでも、素材や色によって見える大きさが変わったりします。
実際に測ってみることも重要なことです。
スポンサーリンク
住宅展示場の見学ポイントはここだ!
前置きなどで少し長くなりましたが、ここからが気になる本題だと思います。
営業マンに聞くポイントとその他に自分たちが見て確認をするポイントに分けて紹介をしていきます。
展示場にいる営業マンに聞くポイントとは?
展示場では、必ず営業マンが一人ついて、住宅の説明をしてくれます。
この人にたくさん質問をしましょう。
住宅はまず見えるところからですが、人が暮らす上で一番使う処は何といっても、水回りです。
キッチン、お風呂、トイレ、洗面所、洗濯場などの水を使う処の配置がとても重要です。
動線などの使い勝手がいいだけではありません。
将来暮らしていくと必ずメンテナンスが必要になってきます。
この時に、いかに「メンテナンスが容易でコストがかからないか」という点を確認しておきましょう。
あまりメンテナンスの事は説明したがらないかもしれませんが、ここをしっかり説明してくれる営業の方なら信頼できるかもしれません。
見落としがちになりますが、各窓の位置も確認が必要です。
1階は掃き出しになっているのは普通ですが、2階の開口部が掃き出しになっていないことが多いのです。
これはベランダに出るときとても不便で、展示場では掃き出しだったのにいざ出来上がったら違うという事があります。
ベランダの取り付け位置の関係で、「構造上仕方がない」と言い訳をされるかもしれませんが、展示場の仕様と実際の仕様に差異がないか事前に確認をしておいてください。
建築の知識がある人なら矩計図も見せてもらうことが重要です。
矩計とは家を縦に切った図面を引いたものですが、開口部の部分がどうなっているか一目瞭然です。
住宅会社の建築工法によっては止む負えないケースがあるので、よく確認しておきましょう。
営業の人が説明しにくいところは、「見えないところ」で構造上の部分についてですが、今の住宅に標準装備になっている断熱材がどこのメーカーのどんな種類のものを使っているか聞いてみましょう。
メモして家で調べるとその素材の内容がわかってきます。
壁紙の糊などの化学物質も重要です。
どこのどんなものを使用しているのか、その原材料は何かを確認しておくと、ハウスシック症候群の防止にもなります。
ちなみに私は敏感で、ある住宅展示場に入ると気持ち悪くなってしまったことがあり、直ぐに退場してしまいました。
建築基準法では問題ないものでも、健康に大きな影響をもたらすことがありますので、必ず確認しておいたほうがいいでしょう。
躯体の構造は営業の人も十分説明できるように勉強しているので、調べた内容と適合しているかの確認程度でもいいかもしれません。
実際どのくらいの耐震性があるのか、防火性があるのかなんて、本当にわかりませんから、住宅会社が公表しているデータを信用するしかないのです。
その他に見ておくべきポイントとは?
住宅展示場の見学では住宅会社毎の特長を事前調査した項目と比較しながら、細かく見ていくことが重要なポイントになります。
先程営業マンに質問した項目はも重要ですが、デザインなどは自分の目で判断しましょう。
好みはそれぞれなので正解はありません。
住宅展示場の見学ポイントまとめ
まだ、細かい間取りや建築費の概算を出しているわけではないので、住宅会社を決めるための条件が自分たちの希望に沿っているかを確認します。
実際どの住宅会社も、直ぐに間取りや建築費の概算を提供して、展示場の家のようなイメージを持たせたまま、進めていきたががります。
自分たちが気に入った住宅会社を2~3社くらいに絞って、間取りや建築費の概算を算出してもらいましょう。
同じ条件で提示した内容でも、全然違う間取りや建築費が提示されるでしょう。
その中で、この住宅会社は「希望がかないそうにない」「ここならできる」と分かってきます。
このようにして少しずつ絞っていきましょう。
しかし、簡単に妥協してはいけません。
住宅会社といろんな解決策を検討しながら、これならいいと思えるまで交渉検討を繰り返し、住宅会社を決めることをおおすすめします。
家を作るときは、沢山の選択が待っています。
どれもどうでもいいというものは一つもなく、後で家が出来てから1つ1つ自分たちが選んでできたものだと感動できることでしょう。