それほど規模が大きくない工務店ですが、高岡を中心に人気があるマルワハウス。
そんなマルワハウスをリサーチしました。
住宅会社選びの参考にしてください。
その他の住宅会社も参考の為ご覧ください>>住宅会社一覧
マルワハウスは倒産か?
只今、マルワハウスは富山地裁高岡支部から破産手続き開始決定を受けています。
今後の情報にご注意ください。
マルワハウスが破産した場合はどうなるのか?
マルワハウスで現在、新築の住宅を建てている人はどうなるのでしょうか。
もちろんマルワハウスに電話をしましたが繋がりません。
ではマルワハウスがどうなるのかというと、裁判所に選任された破産管財人が、着工中の工事を含め会社の業務の処理を行います。
途中の工事であろうと契約解除される場合もあれば、継続して完成まで行ってくれる場合がありますが、マルワハウスの場合は今のところ不明です。
マルワハウスへの支払いの状況や工事の状況を把握しておき破産管財人に書面などで伝える用意をしておくといいでしょう。
破産管財人には、谷口央弁護士が選任されているようです。
今回のケースは民事再生などではなく「破産」ですので、どこか引き継いで工事を行ってくれる住宅会社を見つける必要が出てきそうです。
万が一のときを考え、契約していた住宅会社が倒産した場合に保証会社が工事を引きついでくれる「住宅完成保証制度」などがありますが、調べたところマルワハウスはどうも登録をしていないようです。
これはあまり期待できないでしょう。
手元の契約書で念のため確認をしておきましょう。
現在の段階では建築途中の家がどうなるのかは判断できません。
今言えることは、確実に完成の納期には間に合わないということです。
また、現在マルワハウスで住宅を建て終わっている人のアフターサービスはもう何もないと思うしかありません。
トイレやバス、キッチンなどのメーカー製品はメーカー保証がありますのでその点は安心してください。
会社概要
会社名:株式会社マルワハウス
本社所在地:富山県高岡市伏木本町6番25号
分類:工務店
営業エリア:富山県内
年間着工数:10棟
マルワハウスの特徴
マルワハウスの特徴は「動線」に配慮した間取りです。
いいデザインの家や優れた性能を持つ住宅というのも大切なことですが、毎日生活する場なのでしっかりと動線を意識することも大切です。
仕事の後や朝の限られた時間を有効活用するためにも重要なことですが、それだけではなく動線が上手くできていないと、生活をしていく上でストレスを感じてしまいます。
マルワハウスの強みやこだわり
マルワハウスの同線は、
- 家事動線
- 生活動線
- 来客動線
の3つを徹底的にこだわっています。
ではそれぞれどのようなものか見てみましょう。
家事動線
料理をしながら洗濯をし、洗濯が終われば干して乾けば収納をする。
当たり前のことですが、このような家事が意外と時間がとられてしまう原因となっています。
家事の時間を省き自分の時間を作るためにも重要なことです。
生活動線
動線で気にするのは家事動線だけではなく生活動線も必要です。
よく使うリビングから近いところにトイレを配置することによって往復の歩数を減らしたり、玄関からお風呂場を近くすることで子供が汚れて帰ってきても汚さずに済んだりします。
家事動線ほど優先されませんが、このような気遣いをすることによって過ごしやすい家へとなります。
来客動線
自分達の生活のことばかりで後回しになってしまいがちですが、来客時のことも考えなくてはいけません。
客間からトイレが遠かったり、玄関前とトイレを近くに配置したために来客があったときにトイレに行きにくい、なんてことも起こってしまいます。
マルワハウスの弱みやデメリット
マルワハウスのデメリットはいくつかあります。
まず、規模が小さいので大手と違い安心感というのがどうしても欠けてしまいます。
10年後、20年後に会社がどうなっているのかというのは予想しにくいです。
また、動線に配慮しているとのことですが、ある程度広めの家を建てないと、どこか妥協する必要がでてきます。
施工面積が少ないと、間取りなどをうまくやりくりして考えなければなりません。
その上、動線までを考えた場合はどこかで必ず無理が出てきてしまいます。
それは設計士や営業マンの腕でカバーできるようなものではなく物理的な問題です。
30坪前半で建てたいと考えている場合は、マルワハウスの動線を考えるというのが非現実的になってしまいます。
マルワハウス以外の住宅会社でも動線についてしっかりと考えています。
その他の住宅会社と、どの点で差別化ができているのかを確認する必要もあります。
私自身は営業マンの人と話をした時に「他の住宅会社とそれほど変わらないな」と感じました。
マルワハウスの性能
マルワハウスラインナップの中にはダブル断熱などもあります。
気密性と断熱性を数値としてしっかりと確認しておきましょう。
C値
気密性を表すC値ですが、マルワハウスの数値は、
C値=1.0以下
です。
この数値は富山の次世代省エネルギー基準のC値=5.0を大きく下回っています。
しかし、実際に測定を行っているわけではなく、ここの数値目標をクリアしますとのことです。
測定も可能とのことですが、測定料が発生してしまいます。
Q値
断熱性を表すQ値ですが、マルワハウスの数値は、
Q値=1.9
です。
この数値は富山の次世代省エネルギー基準のQ値=2.7を超えていますが断熱性があるとはいえません。
しかし、追加料金を払うことで断熱性能を上げることも可能です。
オプションとして断熱性能を上げる場合、ざっくりとプラス160万円ほどかかるとも聞きました。
そのときのQ値は、Q値=1.2程度になるとのことですが、あまり信頼性のある数字とはいえません。
「高気密高断熱に興味がある」と営業マンに言っていたので、実際よりいい数値を言ったように思えました。
ですが、今後の光熱費などを考えると将来的にはお得になる価格だと思います。
初期投資に余裕がある場合は性能を上げるのをおすすめします。
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マルワハウスのデザイン
マルワハウスのデザインを何件か確認してきました。
特に外観が特徴的で、ボックス型の家が多く見られました。
これは坪単価を抑えるためです。
マルワハウスはどちらかというとローコストよりの住宅会社です。
外壁や屋根などの材料費を抑えるためには真四角のボックス型が有効です。
しかし、絶対にそうしなくてはいけないなどの縛りはなく、ある程度融通は聞いてくれます。
マルワハウスの坪単価
ローコストよりの住宅会社とも説明しましたが、実際の坪単価どれぐらいなのかというと、坪単価50万円台です。
これはダブル断熱を採用したラインナップでの坪単価です。
他のラインナップでは坪単価が下がったりしますので目安と考えてください。
値引き
マルワハウスでは値引きが見込めます。
もちろん値引きを引き出すためのカードは多くありますが、一番重要なことは他の住宅会社と悩んでいる旨を伝えることです。
最初に訪問した時点では判断が付きませんが、何度か見学会などに繰り返し参加するうちに、マルワハウスが気に入ったとします。
とりあえずは住宅のコンセプトに共感して「こんな家に住んでみたい」などと相手への期待を煽ります。
見積もりを作成してもらい、その時点で「思ったより高い」などと悩むそぶりを見せます。
次回、そこへ他社の見積もりを出し、比較して心が揺らいでることを伝えます。
相手の営業マンは「もう一押しだ」ということで、値引きの提案をしてきます。
このように値引きを誘う必要があります。
そのためにも他の住宅会社で相見積もりを用意しておく必要があります。
手間な部分もありますがそれ以上に値引きが期待できます。
マルワハウスのアフターサービス
マルワハウスのアフターサービスについて調べましたが、公式サイトには一切かかれていませんでした。
防蟻処理について自信がある様なことは書かれていましたが保証等の記述はありません。
そこで営業マンの人に確認を取ってみました。
「1年、3年、5年に不都合がないか連絡しています」とのことです。
それ以外に何かあった場合は電話をすればすぐに対応をしてくれるようです。
他の住宅会社とくらべて、あまりアフターサービスがいいとは感じません。
保証についても詳しくは教えてもらえず曖昧な回答をされました。
「また折り返し連絡をします」というように連絡を受けましたが、それ以来一切連絡がありません。
このようなことも含め、サービスに期待するのはやめた方がよさそうです。
マルワハウスの口コミや評判
では実際のマルワハウスの口コミや評判について調べましたので生の声を見てください。
マルワハウスで家を建てましたが、一番の魅力は安いことです。
デザインも自分好みなのでちょうどよかったです。
動線に気を使っているとのことで、生活しやすいにありがたいです。
マルワハウスで間取りなどを提案してもらいました。
動線にこだわっているようようなことを営業マンが言っていたので期待していましたが、他の住宅会社で提案してもらったものとさほど変わりはありませんでした。
施工面積が少ないので間取りに無理があるのは分かっていましたが、マルワハウスなら何か変わった提案があるのかと期待していただけにがっかりです。
営業マンの対応が気に入りマルワハウスに決めました。
打合せの段階では特に問題はありませんでしたが、工事が始まってからは忙しいためかあまり融通がききませんでした。
自分で建築現場を見に行った際に、工事をしていいる現場の人の対応があまりよくなく営業マンに伝えましたが特に改善は見られません。
安い住宅会社なので安い大工を使っているのだと思いますが、ちゃんと家を建ててくれるのか心配になりました。
安い坪単価とダブル断熱が気に入りました。
貯金があまりないのと借り入れをできるだけしたくないので予算が限られていました。
ですが、高気密高断熱にもあこがれがありましたのでダブル断熱があるマルワハウスにしました。
冬を迎えても暖かいので嬉しいです。
このような口コミや評判がありました。
目立った点は、価格とダブル断熱についてのものです。
ダブル断熱を採用する住宅会社はあまりありなく競合が少ないのが大きいようです。
マルワハウスはどこと比較するべきか
ではマルワハウスを比較する場合はどこと比較すればいいのでしょうか。
マルワハウスでは動線とダブル断熱、ローコストが売りといえます。
動線で比較する場合は、石友ホーム。
ダブル断熱で比較する場合は、ひまわりほーむ。
ローコストの場合は、タマホーム、ステーツ。
このあたりがライバルとなりうる住宅会社だといえます。
それぞれリサーチしてありますので是非参考にしてください。
マルワハウスのまとめ
マルワハウスは動線を売りにしている住宅会社です。
それだけではなく、ダブル断熱を採用するラインナップがある中、ローコストの側面も持っています。
「予算がないけどある程度の性能が欲しい」という人にはおすすめできるのではないでしょうか。
動線やダブル断熱、ローコストとそれぞれを分けて考えると他の住宅会社も視野に入ってきます。
他の住宅会社にはそれぞれいいところも多くありますので、比較検討をすることをおすすめします。
また、マルワハウスは規模が小さいので、その点も注意が必要です。
実際に契約を行う前に、必ず他の住宅会社と比較検討をする事をおすすめします。
各住宅会社によって価格やサービス、保証などが異なりますので、比べる事で自分に合ったところを選択する事が可能です。
その際には、一括見積もりサイトなどを利用すると、余計な時間をかけずに簡単に比べる事ができます。
3分ほどで終わります。
価格交渉のための相見積もりにもなるので、是非活用してください。
これは「タウンライフ家づくり」という無料の家づくり支援サイトです。
依頼のやり方などについてはこちらにまとめてあります。
悩んでいるようなら是非参考にしてください。